こんにちは、ブログ編集長のシステムエンジニアです。毎日使うPCが遅い…そんな悩みを抱えていませんか?Cドライブの容量不足は、知らず知らずのうちにPCのパフォーマンスを低下させてしまいます。本記事では、IT業界で長年システムエンジニアとして働く筆者が、Windows 11を快適に使うための「隠れゴミ」掃除術と、作業効率を劇的に上げるエクスプローラーの便利検索術を徹底解説します。この記事を読めば、あなたのPCは劇的に軽くなり、日々の作業が今よりずっとスムーズになります。
目次
- 【前提知識】PCが遅くなる主な原因と対策
- 1. Windows 11のCドライブを徹底クリーニングする3つのステップ
- 2. 作業効率が劇的に上がる!エクスプローラーの便利検索術
- 【注意点】ログファイルの削除について
- まとめ・結論
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【前提知識】PCが遅くなる主な原因と対策
PCの動作が遅くなる原因は多岐にわたりますが、特にCドライブの容量不足は深刻な問題です。不要なファイルが蓄積すると、OSの動作に必要な領域が圧迫され、システム全体のパフォーマンスが低下します。定期的なクリーンアップは、PCを健康に保つための最も基本的なメンテナンスです。
1. Windows 11のCドライブを徹底クリーニングする3つのステップ
まずは、PCを重くする「隠れゴミ」を削除する具体的な手順です。以下の3つの方法を順番に実行することで、Cドライブの空き容量を大幅に増やすことができます。
ステップ1:ディスククリーンアップ(標準機能)
Windowsに標準搭載されている「ディスククリーンアップ」は、一時ファイルやキャッシュなどを簡単に削除できるツールです。
【手順】
- スタートメニューの検索窓に「ディスククリーンアップ」と入力し、アプリを起動します。
- 「システムファイルのクリーンアップ」をクリックします。
- 削除したい項目にチェックを入れ、「OK」をクリックします。特に「Windows Updateのクリーンアップ」や「一時ファイル」は大きな容量を占めていることが多いので、必ずチェックしましょう。
ステップ2:ストレージセンサーを活用する
「ストレージセンサー」は、指定した期間が経過した一時ファイルなどを自動で削除してくれる便利な機能です。
【手順】
- 「設定」→「システム」→「ストレージ」に進みます。
- 「ストレージセンサー」を「オン」にします。
- 「ストレージセンサーを構成するか、今すぐ実行する」をクリックすると、詳細設定や即時実行が可能です。
ステップ3:DISMコマンドでシステムを最適化する
より高度なクリーンアップとして、システムイメージを管理する「DISM」コマンドを使います。これにより、Windowsのアップデートで不要になった古いファイルなどを削除できます。
【実践例】
管理者権限でPowerShellまたはコマンドプロンプトを起動し、以下のコマンドを実行します。
DISM.exe /Online /Cleanup-Image /AnalyzeComponentStore
このコマンドでクリーンアップ可能か確認後、以下のコマンドで実行します。
DISM.exe /Online /Cleanup-Image /StartComponentCleanup
2. 作業効率が劇的に上がる!エクスプローラーの便利検索術
次に、目的のファイルを一瞬で見つけるための検索テクニックです。
検索演算子の基本
エクスプローラーの検索窓に特定のキーワードを入力することで、簡単にファイルを絞り込めます。
【実践例】
*.pdf date:this week
:今週作成・更新されたPDFファイルを探すkind:picture size:>500MB
:500MBより大きい画像ファイルを探すname:report NOT ext:.bak
:「report」という名前で拡張子が.bak
ではないファイルを探す
これらの演算子を組み合わせることで、より複雑な検索も可能です。
WSLのfind
コマンドを活用した高速検索
大量のファイルの中から高速で検索したい場合は、WSL (Windows Subsystem for Linux) を利用したfind
コマンドが非常に強力です。特に、エクスプローラーの検索では時間がかかる場合や、より柔軟な条件で検索したい場合に有効です。
【実践例】
WSLを起動し、以下のコマンドを使用することで、500MBより大きいファイルを検索できます。/mnt/c/
はWindowsのCドライブを指します。
find /mnt/c/ -type f -size +500M
-type f
:ファイルのみを検索対象とします。-size +500M
:500MBより大きいファイルを検索します。
【注意点】ログファイルの削除について
Cドライブの整理中に、setupact.log
や.dmp
といったログファイルを見つけることがあります。これらはWindowsのインストールやクラッシュの際に生成されるもので、通常は削除しても問題ありません。
ただし、システムの不具合を調査している最中は、削除せずに取っておくことを推奨します。
まとめ・結論
本記事では、Windows 11のパフォーマンスを向上させるための2つの重要なテクニック、「隠れゴミ」のクリーンアップと「エクスプローラーの便利検索術」について解説しました。
これらの方法を実践することで、PCは軽快になり、日々の業務効率も大幅に改善されます。定期的なメンテナンスを習慣化し、快適なPC環境を手に入れましょう。